『名探偵コナン ゼロの執行人』をもっと楽しむための3作品

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コナン最新作を見てきました

こんにちは。織田(@eigakatsudou)です。

劇場版コナン第22作目の『ゼロの執行人』を観てきました。

立川譲監督が初担当。脚本は『純黒の悪夢』などの櫻井武晴氏。

声の出演は高山みなみ、山崎和佳奈らいつもの面々と、スペシャル声優で上戸彩と博多大吉が起用されています。

『ゼロの執行人』のレビューをする前に、過去の作品を少し振り返ってみましょう。
どのような作品を先に観ると『ゼロの執行人』をより楽しめるか、僕なりに少し考えてみました。

劇場版の過去記事を振り返る

僕はコナンのアニメや漫画を毎週見るようなヘビーユーザーではありません。

コナンの劇場版が高い興行収入を叩き出しているのは大人のライト層によるところが大きいと思いますが、そのライト層の中の一人という感じです。

ここにない劇場版作品は記事をまだ書いていないものです。そのうち更新したいと思っていますのでご了承ください。

時計じかけの摩天楼(97年)
★★★★☆

左右対称厨・森谷帝二による最悪な動機の犯行。作画が最高に初期で懐かしいですね。全てはここから始まった。

14番目の標的(98年)
★★★☆☆

毛利家の絆と、おっちゃんの格好良いところが見所。トランプの見立て殺人は雑ですが、ハワイで親父に教わったんだ!の万能構文が登場します。

世紀末の魔術師(99年)
★★★★★

キッド登場の王道作品。ロマノフ王朝とイースターエッグの勉強になるのでお子さんがいる家庭はぜひご家族で観てみてください。来年(2019年)のキッド出演作もこんな感じかな?

瞳の中の暗殺者(00年)
★★★★★

蘭姉ちゃん記憶喪失の大ピンチ。超人的なコナンと蘭をめぐる両親、園子の描き方は今年の『ゼロの執行人』に少し似ている。少年探偵団の「蘭姉ちゃんを守り隊」も必見です。

天国へのカウントダウン(01年)
★★★★★

少年探偵団と哀ちゃんにフォーカス。ラブコメ要素あり、大迫力のシーンありの傑作。カウントダウンをする哀ちゃんの美声に鳥肌が立ちました。

迷宮の十字路(02年)
★★★★☆

珍しく爆発のないコナン映画。17年の『から紅の恋歌』と並立する、京都を舞台とした平次と和葉のラブコメ作品。新一の匂いに夢を見る蘭姉ちゃんも見逃せない。『から紅』を観る人は先にこちらを観ましょう。

銀翼の奇術師(04年)
★★★☆☆

飛行機のコックピットで共演するコナン、蘭、キッド、そして園子。史上最大の損害賠償が請求されそうな作品。こちらも来年2019年の作品公開前に再鑑賞したいですね。

探偵たちの鎮魂歌(06年)
★★★★★

哀ちゃんがブランケットをかぶりながら言った破壊力抜群のセリフを始め、小五郎おじさん、平次とコナンの迫力満点の捜査。蘭ちゃんのダジャレも有り、と盛りだくさん。大好き。

紺碧の棺(07年)
★★★☆☆

駄作と評されることが多いけど、父として全力で蘭を想う小五郎のおっちゃんと哀コナの部分では悪くないかと。あと作画が綺麗。事件や犯人のミステリーは雑でした。

戦慄の楽譜(08年)
★★★☆☆

オーケストラの音楽的な部分が重点的に語られ、子供にはちょっと難しい?内容。驚異的なハンズフリー通話も登場。キャッチフレーズとZARDの主題歌が染み渡ります。

漆黒の追跡者(09年)
★★☆☆☆

都合悪いものは罰せよという論理に基づいており、黒の組織編が好きかどうかで好みが分かれそう。『純黒の悪夢』(16年)を観る前に鑑賞するといいかもです。

11人目のストライカー(12年)
★★★★★

一般的な評価は低いですが、Jリーグ好きとしてはキャラクター、声優など楽しみどころがありました。サポーターの応援歌の音源とか細部までこだわりが。

異次元の狙撃手(14年)
★★★★☆

世良や沖矢の起用が見どころで、『純黒の悪夢』(16年)の予習にはもってこいです。少年探偵団とコナンの絡みは劇場版随一。ぜひED後まで見てください!

業火の向日葵(15年)
★★★★☆

キッドというカタキ役を上手に使って彼をフィーチャーした作品。悪役らしい悪役がいなくて人間関係の伏線の回収も見ごたえがあります。

純黒の悪夢(16年)
★★★★★

当時は黒の組織を予習不足だったため★4つにしましたが、過去作品を観て合点がいったので満点に修正しました。

キュラソーの声を担当した天海祐希とあの展開はもはや反則。ぼろ泣きでした。

から紅の恋歌(17年)
★★★★★

平次と和葉の最強ラブコメ。個人的に百人一首が好きなので感情移入の度合いが高まった。メインキャラの内側で物語がほぼ完結するため濃度が凄いです。



先に観ておきたい3作品は?

『ゼロの執行人』は公安警察の安室透がフィーチャーされている映画です。安室さんのかっこよさをより深く味わうためには彼が何者かを把握する必要があります。

本作は公安の中でも複数の立場が出てきて少し内容が小難しいだけに、彼のことを予備知識として知っておくことは大事でしょう。

ここでは『ゼロの執行人』をより楽しむために事前観賞をおすすめしたい3作品を紹介します。

なおこちらは劇場版オンリーでコナンを観ている人向けなのでアニメやコミックスで安室さんを見ている人には、そんなの知ってるよ!って内容です。申し訳ありません。

①『純黒の悪夢』

ナイトメアは安室さんの劇場版初登場作品。黒の組織が映画の大きな部分を占めているので、それに伴いFBIや公安警察、CIAが登場します。

『ゼロの執行人』でも描かれるカーチェイスを始め、男らしい部分が存分に出ていました。安室さんがバーボンと呼ばれる所以や赤井さんとのバチバチ感。赤井さんとやり合うことで少し幼くも見えます。

原作を知ってるとなお面白いんでしょうが、もう圧倒的なアクションだけでお腹いっぱい。ぜひ動いて飛んで、好戦的な安室さんを堪能してください。

凄く頭の悪い例え方をすると『純黒の悪夢』では「安室さんかっけぇええええええ」となり、『ゼロの執行人』では「ひぃぃいいいい安室さんっ」という感じです。

『ゼロの執行人』で安室さんを目撃した哀ちゃんが何故震えていたかの理由も本作を観ることでわかると思います。

この作品で自分なりの安室透像を見つけていただくと、すんなり『ゼロの執行人』に入り込むことができます。要は安室さんを好きになってくださいということです。

安室さんを抜きにしてもアクションシーンあり、悪との対決あり、子供たちとの絆ありと『純黒の悪夢』は素晴らしい作品なので未見の方は是非!

②『14番目の標的』

見所は小五郎おじさんと英理さんの夫婦物語。

劇場版の蘭ちゃんは「新一ぃ〜!!」とメンヘラ感が強めなことが多いんですが、ヘタレな親父と、料理下手で強情なお袋だったらそれも仕方ないかと思えてしまいます。

むしろグレないで立派だよ蘭ちゃん。こんな両親を持って、毛利家を支えているのは蘭姉ちゃんだ!そんな頼れる娘を愛してやまない両親。本作で垣間見られるかっこいいおっちゃんと可愛い英理さんのシーンの数々は必見です。

『ゼロの執行人』では小五郎のおじさんが逮捕されるところから物語が始まっていきますが、蘭姉ちゃんが毛利家でどういう立ち位置なのかをよく学べる作品です。『ゼロの執行人』では描かれない、コナンと英理さんの絡みもあって楽しめますよ。

エンディングテーマ後のコナンのボヤキにも注目!

③『異次元の狙撃手』

『純黒の悪夢』をまだ観ていない人はこちらの『異次元の狙撃手』を観てから鑑賞すると面白いと思います。

世良と沖矢が登場する本作は、赤井さんが何者たるやということや黒の組織について解説。『純黒の悪夢』をより楽しむための予備知識となる本作ですが、間接的に『ゼロの執行人』にもつながっていきそうな気がします。

異次元の狙撃手という題名は言い得て妙。
犯人の動機もコナンにしては少し変わっているものでした。

劇場版のコナンは事前知識があればあるほど、内容を理解したり比較したりできると思います。僕のおすすめは『14番目の標的』→『異次元の狙撃手』→『純黒の悪夢』の順番で観てからの『ゼロの執行人』。

きっと新しい安室さんが見えてくるんじゃないかなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
『ゼロの執行人』のレビューは下記にて。

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映画『名探偵コナン ゼロの執行人』ネタバレ感想〜正義の定義〜

2018年5月16日

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